私は算数が苦手だったのですが、子どもには算数が得意になってほしいと思っています。
でも私が苦手だった分、どうやって教えたらよいか分かりません。
子どもが自然に覚えるよう、毎日の生活の中や遊びの中で教えるにして下さい。勉強ということを前面に出すと子どもが嫌がります。
いつのまにか算数ができるようになっていた。と子どもが思えるように、普段から数や計算をそれとなく意識させるようにしてください。
1.数は毎日の生活の中で教える
数の勉強は、毎日の生活の中で、絶えず話題にすることが大切です。
お風呂で
お風呂の中で、「口は1つ」、「目はいくつかな?」、「耳はいくつかな?」、「指はいくつかな?」、「年はいくつ?」、「30数えたら上がりましょう」など、体の部分を教えると同時に、体の部分の数を話題にしてください。
食べ物
数は食べ物で数えると具体的なので子どもも理解しやすいです。
食卓で家族の人数分、お皿を並べさせたり、「お皿の中にトマトを3つずつ入れてね」とお手伝いさせたり、おやつの時も、「チョコレートを5つ、クッキーを3つお皿にいれてね」とやらせてみてください。
数の暗唱
1、2、3、4、・・・と数の暗唱をさせてください。
また、10、9、8、7、6、・・・と逆の暗唱もさせてください。
例えば、ロケット遊びと名付けて「10、9、8、7、6、・・・、0」「発射!」と言ってロケットを発射させる遊びなどです。
これなら子どもも楽しみながら数を覚えることができます。
そろばん
子ども用のそろばんを買ってきて、毎日少しずつ教えてください。
1、2、3、4、・・・の数の順番に加え、1、3、5、・・・と2つ飛ばしに数えたり、
10、9、8、7、6、・・・と逆に数えたり、5つ飛ばしに数えたりさせてみてください。
そろばん玉は子どもが数の概念を理解するのに役立ちます。
数の結びつき
紙コップに1から10までの数字を書き、その数だけビー玉やおはじきなどを入れさせる遊びをして、
数字と実際の数の結びつきを教えてください。
数の多い、少ないがわかっていれば、数が多いほど数字が大きくなることを理解できます。
サイコロ
2つのサイコロを転がして、ひと目で数字を読み取る練習をさせてください。
2.算数の基本は暗記
算数を得意にするには、たし算九九を覚えさせるのがコツです。
理屈抜きにたし算九九を覚えさせてください。
文章問題では、
*「残りはいくつ?」、「違いはいくつ?」は、ひき算
算数の基本は暗記です。
3.たし算九九の学ばせ方
たし算九九はカードを作って学ばせると覚えやすいです。
カードの表には、「3 + 4」などの式を書いて、カードの裏に答えを書きます。
学ばせ方は、1段ずつ取り組むようにしてください。
例えば、1の段なら、「1 + 1」「1 + 2」「1 + 3」・・・「1 + 10」です。
(2) カードの順番を逆にして答えを言えるようにする
(3) カードの順番をバラバラにして答えを言えるようにする
4.たし算を指で教える
たし算を指で教える場合、親指は「5」と教えてください。
右手と左手の親指同士で「10」になります。
例えば、「7 + 8」を教える場合、
左手で「7」は、親指・人さし指・中指になり、右手で「8」は、親指・人さし指・中指・くすり指となります。
全部数えたら答えは「15」になります。
5.ひき算の教え方
ひき算は、たし算九九を逆に使って教えることができます。
例えば、「7 + 8 = 13」なので、「13は、7といくつ?」と聞いてあげ、「13 – 7 = 8」になることを教えてください。
たし算カードを使って、一通り教えてください。
また、ひき算カードを使用する方法もあります。
6.おはじきを使った遊び
「5 + □ = 6」の□に何が入るかを理解するには、おはじきを使った遊びをしてあげて下さい。
6つのおはじきを用意して、箱の中など見えない場所に入れ、5つ取り出したら残りはいくつになるか
という遊びです。
この遊びができるようになれば、「5 + □ = 6」が楽に解けるようになります。
おはじきを使った遊びをたくさんしてあげて下さい。
7.たし算九九の読み方
たし算九九は、かけ算九九と区別するため、読み方を変えてください。
かけ算九九の「2 × 1」は、「にいち が に」ですが、
たし算九九の「2 + 1」は、「に と いち が さん」のように、「と」を間に入れるようにすれば、
子どもも楽に区別することができます。
まとめ
たし算・ひき算の教え方についてお伝えしてきました。
2.算数の基本は暗記
3.たし算九九の学ばせ方
4.たし算を指で教える
5.ひき算の教え方
6.おはじきを使った遊び
7.たし算九九の読み方
参考書籍
子どもの知力を伸ばす300の知恵
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